「地方から戦争を問いつづける」

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「敗戦80年富山の記憶(2025年出版)」の副題である。高校卒業時に富山を離れた私は、祖父が中国、トラック島で従軍したこと、富山大空襲で多くの人が亡くなったこと以外、戦時中の富山について殆ど知らなかった。

私が生まれたとき、既に日本は経済大国であり、バブル絶頂期に米国の大学で学んでいた頃は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と持て囃されていた。帰国後、銀行に就職し、ひょうなことから「シャプラニール=市民による海外協力の会」にボランティアとして関わるようになった。

主にバングラデシュとネパールで活動を続けてきたシャプラニールとの関りは、私にとっては「学びの場(総合学習)」であり、国際協力・市民活動の分野で多くの知人を得た。2020年に富山にUターンしてからも、彼らとの関りは続き、今年度から、日本国際ボランティアセンター(JVC)の監事に就任した。

JVCの活動地の多くはパレスチナ、スーダン、イエメンなど、今なお紛争が続く地域である。富山では、空襲に怯える日々が80年前に終わったが、世界では今なお終わりの見えない紛争に傷つき、家を追われる人たちが存在する。

さて、今の富山を生きる我々が、どのようにして「地方から戦争を問いつづける」ことが出来るのか?