ハ・ワン著「あやうく一生懸命生きるところだった」を読んだ。韓国社会も超競争社会。著者は3浪して最難関美術大学に入り、イラストレーターの道に進む。しかし、成功とは程遠く、結局、お金と時間に追われた日々に疲れ、40歳にして全てを投げ出す。
ずっと「一生懸命頑張れ」と言われ続け、本人も頑張ってきたが、結果の出ない人生。何のために一生懸命頑張っているのか、立ち止まって問い直した。
私自身、51歳で早期退職するまでは、人並みに頑張ったし、他人よりも偉くなって、稼ぎたいという気持ちはあった。でも、頑張っても結果が出ないことも多く、少しばかり偉くなっても、管理業務が増え、人間関係のストレスが増すばかりであった。
多くの人が競争社会から抜け出せない理由として、著者曰く「これだけ頑張って来たから」「我慢してきたから」「お金を費やしたから」、そして「いい大学を出たから(プライド)」という思い入れ。ファイナンス的には「サンクコスト」への執着(過去に発生したコスト)。
サンクコスト(この場合「過去の頑張り」)は、人生の意思決定に関係ない。意思決定で考慮すべきは、その意思決定によって「今後期待できる結果」と「今後必要となる頑張り」のみである。過去の頑張りを引きづっても、将来は変わらない。
著者曰く、「同じ人生なら『一生懸命』より『楽しく』」。ぐろべい人生100年プロジェクトのモットーも「ぐろべいは100才まで人生を楽しみます!」リラックスしてマウンド(野球)に上がった方が、いい球が投げられるのでは?